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書類

ニュース番組の新製品コーナー「トレンドたまご」で放送されたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、軽自動車でも使えるマルチカーゴトレーラー「幌馬車くん」(製造販売:Stage21)の組立車ナンバー取得に関する書類作成をお手伝いさせていただきました。

この車両の最大の特徴は軽規格の小型トレーラーでありながら、標準でソーラーパネルと慣性ブレーキを装備しているところです。この装備のおかげで、簡易的な自家発電機能を持ったトレーラーを軽自動車で牽引可能となっています。トレーラー自体が軽規格のため、維持費も安く、もちろん牽引免許も不要なため、どなたでも使用可能です。

製造販売元の「Stage21」(神奈川県相模原市)は、キャンピングカーを製造販売する会社であるため、ノウハウも豊富です。

同社ホームページ紹介文:
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[災害支援や対策にも幌馬車くん!]
東日本大震災では、支援物資の供給やライフラインの復旧まで平均しておよそ2.8日間を要したといいます。
幌馬車くんは支援物資が届く前の緊急物資の備蓄や運搬がこれ一台で直行することが出来ます。
荷降ろし後もソーラーパネルで自家発電をするのでラジオなどの中継基地やテレビ等で情報収集や情報提供。
さらにスマートフォン・携帯・パソコンの充電基地としても利活用をすることが出来ます。
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個人ユーザーの場合、トランスポーターとしての利用をはじめ、オリジナルのキャンピングトレーラー製作などアイデア次第で様々な仕様が可能なトレーラーとなっています。

幌馬車くん1

幌馬車くん2

詳細は記載できませんが、無事に大型特殊自動車としてナンバーが取得できました。
国土交通省および検査法人との折衝も時間がかなりかかりましたが、疑義の生じた箇所をすべてクリアしてのナンバー取得で、国内初登録のボディ形状のようです。

Image1

他のプロジェクトもゆっくりですが前進しています。

某輸入車の排ガス規制対策作業を行っています。
予算の関係上、フルコンピュータ化は難しいため、サブコンピュータを追加することになりました。

まずはアイドリング値をテスト的に弄ってみました。

■0補正
補正なし
Img_2392

■-10補正
Img_2393
補正-10

■-12補正
-12補正
Img_2400

■-15補正
-15補正
Img_2396

■+5補正
+5補正
Img_2398

このように設定変更すれば、明らかに反映されることがわかりました。
この車両のアイドリング補正値は-12~-13辺りが、排気ガスがクリーンな領域のようです。
後は少しづつ設定を煮詰めていくだけです。

某企業様からのご依頼でナンバー取得を目指す車両がありますが、各部の仕様を検討した結果、特殊自動車としての登録が一番妥当と判断しました。若干、改修が必要な部分もありますが、現在、国土交通省での最終確認を行っています。

この判断に役立つ書籍が「特殊自動車の構造要件(特殊自動車に該当する自動車の判断基準についての解説)」です。平成10年3月改訂・改題という、かなり古い書籍で絶版であるため、現在、入手はほぼ不可ですが、国土交通省にも認められている書籍であり各地方運輸局にも置かれているようです。

特殊自動車の構造要件

協定規則17号に添った座席・座席取付装置の強度試験を行いました。また、頭部後傾抑止装置の試験も同時に行えます。

座席試験

福岡のショップ様よりご依頼頂き、ジムニーシエラの出張測定を行いました。
なかなかハードな改造車でしたが、このような車両でも保安基準を満たすように気を付ければ問題なく車検も通ります。

せっかく対面でお話しできるチャンスでしたので、今後の車両製作に関するアドバイスなどをさせて頂きました。

面白い車両の製作を期待しています!

ジムニーシエラ改造車

ジムニーシエラ改造車1

本年最後の業務はキャンピングカービルダー様からご依頼頂いたワゴン車のセカンドシートレールの強度試験でした。
レール単体の強度を確認するのですが、スライドレールであるため、ラッチ部分など構造が複雑であり、計算による強度検討よりも実際の強度試験のほうが工数が低いと判断し、治具を製作しました。

協定規則に則った試験が行えるよう、治具の強度も考慮しながら製作しています。
またこの治具は同様の他車種シートレールにも使えるように調整式としてあります。

シートレール強度試験

シートレール治具

Sfc_7313

300kgの荷重を掛けています。

このような試験をはじめ様々な強度試験ができる環境が整っていますので、近日中に可能試験一覧を用意したいと思います。

半年ほど前に、石川県のバイクショップ様より大型バイク(トライク)で牽引するトレーラーについてご相談がありました。二輪の被牽引車については2種類あり、検査対象車両と検査対象外車両に分かれます。

簡単に言えば、250cc以上の車検が必要なバイクが検査対象車、250cc以下のバイクが検査対象外となります。
これらの車両でトレーラーを牽引する場合、トレーラーも同等扱いとなります。

よって、検査対象の250cc以上で牽引する場合には、トレーラーも検査対象車となり、250cc以下の検査対象外車両で牽引する場合にはトレーラーも検査対象外となります。更に原付以下の場合には届出もナンバーも不要となります。

日本を代表するバイク「スーパーカブ」にナンバー無しリヤカーを牽引している姿を見かけますが、原付であるため問題はありません。しかし、カテゴリの違う(125cc以上のバイク等)でナンバー無しリヤカーを牽引するのは違反となってしまいます。

このような状況から、輸入した大型バイク用トレーラーを組立登録することになり、途中、審査事務規定の変更などドタバタすることもありましたが無事にナンバー取得に至りました。

このお店では既に販売実績もありますので、興味のある方は検索してみてください。
※石川県でトライクと言えばこのお店が真っ先に見つかるはずです^^;

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エルグランド(NE51)のオーナー様より、保安基準適合化のご依頼を受け、北海道旭川市に4日間ほど出張してきました。
某ショップのデモカーを入手されたとの事で、車両を確認するとエアサスやガルウイング、テールレンズブラック化、フロントウインカー増設、ウインカーとスモールの兼用、ヘッドライトイカリング内蔵等、外観がかなり変更されていました。

地元の車検屋さんでは「すべて純正に戻さないと車検が通らない」と言われてのご依頼でした。

年式から旧保安基準が適用される部分も多く、精査し、灯火類の配線を変更、スモール連動していたイカリングは「その他灯火器」とし、スモールランプはすべて橙色に統一、ウインカー時には兼用ランプのみきちんと消灯、とりあえずフロント側の灯火類はこれでOKです。あとはテスター屋で光軸調整ですね。

テールランプはスモークスプレーが塗布してあったため、一旦、すべて剥がし、スモークフィルムを貼り直しました。基本的に灯火色の規定でありレンズ色の規定はないため、赤く光り既定の距離から確認できれば問題は無いのですが、検査官の個人的判断となるためあまり濃い色にしてしまうとNGになる場合があります。そのため、市販フィルムの一番淡いスモークフィルムを使用しました。また、後部反射器にもフィルムを貼ってしまったため、別の位置に新たに後部反射器を設置しました。

ガルウイングに関してはヒンジ部分の強度検討を行い、乗降口の技術基準に適合することを確認、エアサスについては改造申請届出を旭川運輸局に提出してきました。

3週間後に再度、お伺いすることになっていますが、それまでにはヘッドレストモニター等を純正に戻す段取りです。
※ヘッドレストモニターの強度試験もおススメしましたが、予算の都合上、純正に戻すことになりました。

三菱・ミニキャブバン(GD-U61V)の950登録用連結検討書をご依頼頂きました。
いろいろなサイトをお調べいただいたようで、連結不可と書かれていることが多いとのこと。

しかし、改造申請.comなら大丈夫です!

当方にて試算を行ったところ、
けん引可能なキャンピングトレーラ等の車両総重量は、主ブレーキありの場合
及び主ブレーキなしの場合、それぞれ1620kg及び420kgとする。
との結果が出ました。

軽貨物、二輪駆動は特に不可と書かれていることが多いですが、実績多数ありますので是非ご相談ください!

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