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普通自動車

またしてもジープを入手しました。山形からやってきました。
今回はディーゼル車で、書類無しとのことでしたが、なぜか前後にナンバーが付いたままです。
すぐに陸運局で照会をかけたところ、職権の永久抹消でした。

元のオーナーさんと連絡が取れそうなので、書類が復活するかも。。。

※2016/06/09
所有者様と連絡がついたため印鑑証明・委任状・譲渡証・顛末書(車検証紛失のため)を頂き、無事に移転登録・一時抹消が完了いたしました。車両の整備が整い次第、復活させたいと思います。(お譲りすることができるようになりましたので、ご希望の方はお問合せください。)

J24ジープ

ディーゼル・ジープ

先日、入手したジープですが、実は小型特殊自動車を製作するために入手した車両でした。
ウィリスジープ時代にはファームジープと呼ばれる農耕作業用のジープが存在する。同モデルは短命で終わったものの、不整地走行を目的として作られた車の中には、乗用・貨物を目的としたものだけでなく特殊な自動車として作業に従事する車もあった。
現在でも販売が継続されている代表的な車はメルセデスのウニモグであろう。

トラックや消防車としての利用だけでなく、作業車として大型特殊登録、鉄輪で線路を走行したりと、正にUniversal Motor Gear(多目的動力装置)、略してUnimogである。

と、ウニモグが欲しくて仕方のないのですが、その前にジープです。巷にはジムニーを小型特殊自動車として登録した例があるようですが、車両の写真を見る限り、構造要件を満たしていないような。。。

車検制度や現車確認が無い小型特殊ですが、当サイトが関わる以上、正規の構造要件を満たした車両製作を行いました。

絶版本ですでに入手不可、陸事にも置いていない「特殊自動車の構造要件~特殊自動車に該当する自動車の判断基準についての解説~」が役に立ちました。(運輸局本局には置いてありました)

特殊自動車の構造要件

一筋縄ではいきませんでしたが、なんとか構造要件を満たす車両を製作し、自動車検査法人や運輸局に確認を取り、OKを頂き晴れて小型特殊登録を行いました。

小型特殊登録ジープ

今回は農耕作業車として、新小型特殊登録となりますので運転には大型特殊自動車の運転免許が必要になります。

※よく間違った情報で見受けられるのが、速度制限があるような記述が多いですが、最高速度の制限です。例えば15km/hの小型特殊の場合、「15km/h以上で走行してはダメ」ではなく、「最高速度15km/h以下の構造であること」となります。構造上、15km/h以上出てしまう場合は構造要件を満たさなくなるため、小型特殊として登録はできません(してはいけません)。
その他にも、構造要件として普通の自動車では無いような構造が必要だったりします。

役所は書類に不備が無ければ受理し小型特殊として登録、ナンバーを発行してしまいますが、安易に登録してしまうと以下のような違反行為となる場合があります。
・道路運送車両法違反・・・特殊自動車の構造要件を満たさないため保安基準に抵触します。
・自賠責保険未加入・・・・農耕作業車は自賠責に入れません。本来、農耕作業用小型特殊に成り得ない車両は自賠に入らないといけません。
・道交法違反・・・・・・・新小型は大型特殊免許が必要。また他の要因で無免許運転や整備不良に該当する場合があります。
・脱税(税額虚偽申請等)・自動車として申告しなければいけない車両を小型特殊で登録・納税してしまうと、税額を誤魔化したとして虚偽申請になる場合があります。

今回勉強になったのは、ベース車両によっては特殊自動車としての登録が不可能ではないが、かなり大掛かりな改造や車両製作が必要になる。ということと、安易な登録は自己責任となり大きな代償が待っているということでしょうか。

六輪キャリィの予備検が完了しました。
改造許可については、車枠の応力試験(ひずみ試験)とブレーキの制動能力が難関でしたがなんとかクリアいたしました。

12月1週目には本登録を行い、公道デビューの予定です!

キャリィ六輪車

改造許可証

六輪予備検査証

予備検査証を見ると、軽自動車から普通車に切り替わると初年度登録が変わること、大型トラック系以外ではほとんど見かけない「後前軸」など、面白い記載が多々あります。

軽トラックの後部を延長し軸を追加した六輪車を入手しました。
車枠、走行装置、制動装置、緩衝装置くらいでしょうかね?

とりあえず強度検討前の採寸を完了、今週中には各軸の重量測定と検査法人との打ち合わせ、11月中に改造許可を取得し12月中には公道走行を目指します!

荷台は670mm延長のロングベッドのため、バイクショップ等で使用されると便利かも!?

キャリィ六輪車

六輪車のロング荷台

六輪車

協定規則17号に添った座席・座席取付装置の強度試験を行いました。また、頭部後傾抑止装置の試験も同時に行えます。

座席試験

保安基準適合化作業中に急遽必要となったEリングピンです。
間隔9.3mmという特殊サイズが必要であったため、市販品を加工して製作いたしました。

このようなワンオフ加工についても対応致しますのでお問い合わせください。

特殊サイズEリングピン

福岡のショップ様よりご依頼頂き、ジムニーシエラの出張測定を行いました。
なかなかハードな改造車でしたが、このような車両でも保安基準を満たすように気を付ければ問題なく車検も通ります。

せっかく対面でお話しできるチャンスでしたので、今後の車両製作に関するアドバイスなどをさせて頂きました。

面白い車両の製作を期待しています!

ジムニーシエラ改造車

ジムニーシエラ改造車1

とある輸入車(特種用自動車)の保安基準適合化をご依頼頂いております。
さまざまな箇所の改修が必要ですが、まずは施錠装置の製作のため施錠装置に関する保安基準、技術基準を熟読してみました。

簡潔に言えば、エンジン停止(キー)以外に、ハンドルロックやシフトロック、ブレーキロック等、自動車が走行できないようにするための装備を1つ以上つけなければならない。また、この施錠装置を解除しないとエンジンがかからない構造で、特殊工具を使わないと外れないような装備が必要となります。

今回、車両を確認したところシフトロックを製作することにしました。

ベースフレームは車両のコンソールパネルフレームなどにも使用されている高耐食溶融めっき鋼板(ZAM鋼板)を使用、ロック部分は強度確保の為、ステンレス材、これにソレノイドを組み合わせたものになります。
ソレノイドやベースフレームの固定には一度締めたら外れない特殊ネジを使用し、保安基準・技術基準を満たすことができます。

もちろん万一の故障時の動作も考慮しており、ソレノイドトラブル時でもシフト操作は可能、Pレンジに入れたときのみロックがかかります。

このような特殊なパーツ製作も可能ですのでご相談ください。

施錠装置

シフトロック機構

シフトロックのラッチ部

国産ミニバンのロアアームを延長とオフセットさせ、エアサス化した改造申請を承っております。

純正ロアアームを加工したもののため、強度検討書の作成方法を自動車検査独立行政法人の担当官と何度も打ち合わせを行いました。おそらく数日中には決裁が下りると思います。

ロアアーム延長

かなり時間がたってしまいましたが、数か月前に組立車の認可が下り、既にナンバーを取得しています。

組立車の改造自動車審査結果通知書

組立車の改造自動車審査結果通知書

この車両は既に量産体制に入っており、数台の販売実績があるようです。
※組立車の場合、年間100台以下の制限有

今回、この車両の組立登録に関して様々な試練があり、大変勉強になりました。

各種強度検討に関わる知識だけでなく、実際の試験方法や保安基準・技術基準・協定規則などさまざまな関連法令もすべて目を通しましたので、今まで見落としていた小技に使える記述などの発見が多々ありました。
ご依頼頂いたお客様には大変感謝をしております。

今後ともよろしくお願いいたします。

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