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改造

2018年にProject開始、2023年に車両完成、2024年12月に軽トラクタの登録とセミトレーラの予備検査が完了しました。

ここにたどり着くまで紆余曲折があり、幾度となく言われた「前例のない事案」を乗り越え登録に至りました。(似たトレーラは存在していますがセミトレ風フルトレ登録で、牽引車も第五輪荷重の付いたトラクタ登録ではなくキャブオーバのままです)

ヘッド車はダイハツ・ハイゼット(S200P)の荷台にピックアップトラック用の第五輪連結装置(耐荷重16000lbs)を取り付け、トレーラ側には電気制御油圧式ドラムブレーキを装備しています。

車検証の形状はトラクタ、第五輪荷重300kg、けん引重量2110kg、連結車両総重量は3400kgとなります。

普通車トラクタの場合、最大積載量の欄などに記載されますが軽自動車検査協会のシステムが対応していないとのことで備考欄に追記されるかたちになりました。(通常は最大積載量の欄が 2110[300] という記載になる)

セミトレーラの検査に関しては比較的スムーズに完了しました。

もともと登録車にはセミトレーラがあるため検査員も特に困ることなく検査を進めていました。

「トラクタ」の登録はセットになる「セミトレーラ」が存在しないとトラクタ登録ができません。

「セミトレーラ」の登録はセットになる「トラクタ」が存在しないとセミトレーラ登録ができません。

このため通常は「トラクタ」と「セミトレーラ」をセットにして登録しますが、今回は軽トラックのキャブオーバからトラクタに変更する時にセミトレーラが存在せず、先にセミトレーラを組立車登録しようとするとトラクタが存在しない、という鶏が先か卵が先か状態になっていました。

運輸局の計らいのもと運輸局の書面をもってセミトレーラが存在するとして軽トラクタの登録を進めるよう軽自動車検査協会に通知(この段階ではセミトレーラの車台番号が確定していない)していただき、先にトラクタを登録しそのトラクタでセミトレーラの検査に行き、セミトレーラの車台番号が確定後に再度軽自動車検査協会で軽トラクタの車検証にセミトレーラの車台番号を追記するという超イレギュラーな取り扱いをしていただきました。

新車の新規登録時にはナンバー灯の本体だけでなくナンバープレートに照射する光の拡散についても基準があるため、協定規則第4号の番号灯試験を行いました。

ナンバープレートの移設などでナンバー灯とプレートの位置関係が変わるような場合には測定が必要になります。(新車のキャンピング車等シェル搭載モデルが該当します)

いろいろなところで啓蒙活動はしていましたが、またしても車検不可のキッチンカーが入庫してきましたので記事にしていきたいと思います。

現在のオーナー様からキッチンカー(加工車)への構造変更を承りました。

現状は軽貨物登録のままで、車検時にこのままでは車検が取得できないことが判明し、ご依頼に至りました。

オーナー様曰く、車検時は荷台の箱をおろせば良いと言われ購入したそうですが、現実的に荷台の箱を下す手立てがないということと、とあるイベント会場で正規の加工車登録がされていない車両は出店できないと言われたようで、ご相談がありました。

まず、荷台の箱を下した場合、一般的な軽貨物車(軽トラック)の状態になるため車検の取得は可能です。ただし、あくまでも「軽貨物」としての車検が取得できるだけです。

荷台の箱は荷物扱い・・・と言われる方も多いですが、「積載物(荷物)」の定義は「工具を使用せず積み下ろしのできる物品」となります。

このように荷箱を下すのに工具が必要な場合は、架装物となり車体の一部になります。

※自動車の用途等の区分について(依命通達)

注7 主たる使用目的遂行に必要な構造及び装置を有し
 車枠又は車体に、特種な目的遂行のための設備(「自動車部品を装着した場合の構造等変更検査時等における取扱いについて(依命通達)」(平成7年11月16日付け自技第234号、自整第262号)の指定部品は、「特種な目的遂行のための設備」には該当しないものとする。)がボルト、リベット、接着剤又は溶接により確実に固定されているものをいう。なお、蝶ねじ類、テープ類、ロープ類、針金類、その他これらに類するもので取り付けられた設備は、確実に固定されているものに該当しないものとする。  

ある意味、工具なしで外せる手回しネジやベルト固定であれば、積載物(荷物)とみなすこともできなくはなさそうですが、工具なしで取り外しができるものであっても一時的に載せるものは荷物・載せた状態が通常であれば架装物という解釈である、と陸運局及び軽自動車検査協会から回答を得ています。(この回答自体も釈然としませんが・・・)

最終的にオーナー様から下記の理由で構造変更したいということで入庫されました。
・イベント出店ができるようキッチンカー(加工車)として登録したい
・手回し式のネジに変更したとしても車検のたびに荷台の箱を下すのは難しい
・保険屋さんから事故の場合に違法改造として保険が下りない可能性を指摘された

車高が2mを超えているため、軽自動車から普通自動車への格上げ登録となりましたが、無事にオーナー様の元に戻りました。

このような車検にお困りの車両でもいろいろな測定や書類を作成することによって車検取得が可能になる場合も多くあります。ぜひお問い合わせフォームからご相談ください。

協定規則第46号 間接視界装置の認可と自動車の間接視界装置の取り付けに係る認可に関する統一規定に規定される衝撃テストの実施環境が整いました。

試験のご依頼はお問い合わせフォームからご連絡ください。

ホンダの軽自動車ライフダンクの改造申請を承りました。
ライフダンクはターボエンジン車ですが、3ATモデルしか存在しないため、ライフNAモデルのマニュアルトランスミッションとドライブシャフトを移植した改造内容です。
基本は同型エンジンのため改造自体は難しい作業ではないのですが、エンジン出力・トルクの大きな車両に、出力・トルクとも小さい車両に使われていたミッションとドライブシャフトを載せるため、下位互換になります。
このため、ミッションとドライブシャフトがエンジン出力とトルクに耐えられるか?の強度証明が重要なカギとなりますが、ミッションを分解して、ギア1枚1枚の強度計算を行うのも現実的ではないため、ミッションASSYの強度試験を実施し、無事に改造自動車審査結果通知書を取得しました。

3年ぶりにキャリイトラックの6輪車の改造申請を行いました。

基本的に前回と同様の改造内容の為、書類は問題なく通過、予備検査時には、やはり周囲の好奇な目が。。。

JSVA(日本特殊車輌協会)のホームページでは2年ほど前からご案内しておりました「協定規則第139号 ブレーキアシストシステム(BAS)試験」の M1カテゴリ適合確認試験を実施いたしました。

2019年8月に加速度センサーを入れ替え、戦闘機の姿勢制御などにも使われる高精度のGセンサーを導入、 航空機関連の開発会社OB様のご協力を頂き、現在の仕様となっています。(詳細は記載できませんのでご了承ください)

試験実施データ( 減速度(白)・ペダル踏力(赤) )

試験機材の設置、事前データの取得、試験実施、すべての工程を完了するまでは、試験車両をお預かりしてから1か月ほどかかります。(膨大な試験データが必要なため)

また、車両によっては受託できない場合がありますので、詳細はお問い合わせください。

ジムニーシエラにランクル80ホーシングを取り付けた車両の改造申請を承りました。ロック走行に特化した5リンクやワイヤーの接触を嫌い駐車ブレーキはセンターブレーキ採用など、気合の入った仕様です。

フレーム、ホーシング共に補強板が取り付けられ、ロングスプリングのサスペンションをしっかりと支えています。また、このJB31Wの原動機にはJB43Wのエンジンが搭載されています。

原動機、走行装置、緩衝装置、操縦装置、制動装置、動力伝達装置など、ほとんどの項目が改造に該当してしまいましたが、数年前に5項目の制限が撤廃されたため、このような車両でも改造届出・公認取得が可能です。

2018年11月よりM1カテゴリ新車新規(六章)の場合、協定規則125号「 運転者の前方視界に関する自動車の認可に関する統一規定 」がかかるようになりました。

これにより新車登録時に窓ガラス貼付物がある場合、 運転者の180°直接前方視界内の遮蔽物の評価が必要になります。

主に注意しなければならないのが、ドライブレコーダー、ETCアンテナ、ナビ用テレビアンテナ等です。(純正サイドバイザー等(透明なものに限る)は2019年2月よりOKになったようです)

新車時に構造変更がある場合、持ち込み検査にて指摘される場合があります

ただ、この基準は六章のみで、継続検査や中古新規にはかからないため、新車新規登録後に装着した場合は、今まで通り窓ガラス貼付物の基準がかかるのみとなります。(窓ガラスの上部20%以内)

今回は公的機関で使用される車両の為、新車新規時から貼付物を付けた状態で検査に合格する必要があったため、遮蔽物評価の確認試験を行いました。

このような新しい基準にも随時対応しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

UN R125 直接前方視界の測定試験

1300ccのローバーミニ、エンジン関係をすべてワゴンRのF6A 660ccに載せ替えて寸法を軽規格に収めた車両を登録いたしました。

サブフレームを加工したためモノコックボディのひずみ試験を行い、ドライブシャフト等の強度検討、ステアリングシャフトやパワステ、コラム、メーター類もワゴンRを流用しています。


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